連載標準化湿故知新一日本における標準化と適合性評価の歴史-第6回産業のインフラとなる物流一パレツ卜の標準化

摘要

田中物流に関する書籍を読むと平原直氏は必ず紹介される方で，戦前から物流の問題をきちhとやらないといけないという問題意識をもっておられました。特に米軍が日本に駐留したときのロジスティクスにいたく感心したそうですね。 福本私どもの日本パレット協会の初代会長である平原は，荷役運搬に従事している労働者を過酷 な労働状態から解放しようと物流の機械化に心血を注いでいました。平原は1949 (昭和24)年に解禁された海外書籍や雑誌を読みあさり，ユニットロードという荷役原則に行きつきました。ュニットロードとは一定量の物品を取扱いしやすいように一定の形状，大きさ，重量の単位にまとめることです。また，同時期（第2次世界大戦終了時）に本格的な国産初のフォークリフトトラック(以後，フォークリフトという）とパレットが我が国の物流現場に登場しました。