IEC/TC100標準化活動への新規分野の導入

摘要

筆者は1980年代の後半からISO/IEC JTC1のSC18に参加していた力；，1993年になって（財） 日本規格協会のIEC活動推進会議の中に，通商産業省（当時）の意向で設けられたマルチメディ ァ調査研究委員会への参加を求められた。当初は画像電子学会のメンバとしての参加であつたと記 憶している。その委員会への参加が発端となり，その後の筆者とIECとのかかわりが生じた。マルチメディア調査研究委員会（後にマルチメディア国際標準化推進委員会）での議論に参加 する過程で，ISO/IEC/ITUのOpen Session on Multimedia, Nice, Sept. 1994での講演"を依頼 され，1995年にIEC/TC100 (オーディオ，ビデオ及びマルチメディアのシステム/機器，以下 TC100)が設立されて，TC100直下の最初のプロジェクトであるTC100 PT 61998: Model and Framework for Standardization in Multimedia Equipment and Systems )のフロンェクトリー ダに指名されることになつた。この経緯については，文献3>に実名入りで紹介されているので， ここでは重複を避ける。IECの設立に関しては，別の視点から文献4)にも紹介されている。