JIS X 0213 (7ピット及び8ビットの2ハイト情報交換用符号化拡張漢字集合）の改正について

摘要

JIS X 02133が，2004年2月20日付けで改正された。 ここでは,その背景や要点,さらに今回の改正の将来に残された課題などを中心に説明する。 今回の改正は,2000年12月8日に国語審議会より文部大臣あてに答申された"表外漢字字体表"の趣旨を,JIS X 0213：2000に反映することを目的としている。 この答申以前には，国語審議会や文化庁は，常用漢字表に掲げられている漢字以外の漢字の字体については"当面，特定の方向を示さないララ　 との立場をとってきた。このためJISの制定においては，常用漢字以外の漢字についてはJIS規格票として印刷するために例示する字体（以下う「例示字体」という）の特に規範となるものが示されていなかったため，JISの原案作成委員会がタその委員会として"最も適当と思われる"例示字体を選定してJIS規格票を印刷していた。 このことが，JISの例示字体を印刷字体の規範と誤解されるなどの問題につながっていた。