オリフィス下流部に局所減肉を有する配管の破損挙動

摘要

局所滅肉を有するオリフィス付き配管に対して静的荷重試験および有限要素法解析を行い，破損挙動を調査した。(1) 静的荷重下において，減肉部に引張応力が作用する場合，局所減肉を有するオリブイス付き配管は減肉率0.5までは十分な変形能力を有する。ただし,減肉率0.8の場合には荷重点変位20mmという早い段階でき裂が発生した。 (2) 静的荷重下においてブ減肉部に圧縮応力が作用する場合，オリフィス付き配管は減肉率によらず変形の初期で座屈が発生するが，それに伴う急激な曲げモーメントの低下は見られず十分な変形能力を有していた。(3) 減肉部からオリフィスまでの距離 L＝50mmおよび100mmの違いが配管の破損挙動に及ぼす影響はほとhど無い。 (4) 宮崎らが提案した，多軸応力下における真破断延性の変化からき裂発生を評価するクライテリオンを用いることにより,最大減内部におけるき裂発生の有無およびき裂発生時の荷重点変位を予測することができた。