石炭液化パイロットプラントの装置解体研究（第1報）

摘要

石炭液化プラントは，下記の点において過酷な環境下で運転されるので，材料面での配慮が要求された。 ·高温，高圧，水素雰囲気·石炭固有の腐食物質·高濃度灰分および触媒を含むスラリーPPの装置材料の選定に際しては，使用条件に適合した材料（表面被覆を含む）、を選択すること，必要に応じて熱処理，運転休止時の防食処理，流速の制限夕腐食抑制剤の添加等の対策についても検討を行った。 当該研究プラントは未知の分野であり，安全性および運転継続性が特に配慮された。 解体研究の結果，基本的にはPPでの材料選定が概ね妥当であったことが確認された。 本調査結果をベースに再度材料評価を行うことで，将来の石炭液化商用プラントに対してはコストダウンを含めてより適切な選定が望まれる。