ASME Section VIII Division2 Rewrite ProjectとAPVC活動

摘要

圧力容器·ボイラー·配管·貯槽など産業設備の心臓部とも云える圧力機器技術の規格化は、現在大きな転換点に立っている。 一方は、圧力設備の老朽化に対応した安全運転の継続が、今後継続可能な経済を維持する上での重要課題であり、このような設備の維持基準は近年各国·各産業分野で積極的な基準作りが進められている。 一方で、多様化したエネルギー源を効率よく製造するための反応塔などの機器の大型化に対応した新しい圧力容器設計規格の台頭である。 ここでは、圧力容器の国際的規格作成団体ASME Internationalが進めている新しい圧力容器規格であるASME Sec. VIII Div.2 Rewrite Projectの概要と、このプロジェクトに対応継続とわが国の新しい圧力容器の検討を目的に設立された圧力容器規格委員会·先進圧力容器規格分科会（通称APVC分科会）の活動状況を報告する。