フィールド機器/情報化支援ツールゾーン：統合コントローラVseries用エンジニアリングツールおよびアドインソフトウェア「バージョン3」

摘要

当社は1999年に統合コントローラVseriesを発表し，そのエンジニアリングツールは6年に渡り，ユーザの声を反映し改善を重ねてきた。 この度，新バージョン3をリリースする運びとなり，その要点を紹介する。 （1）プログラミングの自由度と生産性の追及：Ver2ではIEC61131-3のグラフィックシンボルをサポートするが，セミグラフィック型のエデイタに留まっていた。 ユーザから「広いワークシート上で，グラフィックシンボルの自由配置と結線を実現したい」，一方「複雑な演算式や繰り返し処理はST言語の方が効率がよい」等のご意見をいただき，これに応えるものである。(2)分野別グラフィックシンボルの受容と統合：ユーザによっては「FBDは四角形のブロックで面積を消費し仕様可読性がベストとは言えない」，「20年以上も見慣れている業界のシンボルが定義できないか」等のご意見もあり，これに柔軟に応えるものである。(3)ユーザプログラム資産の継承と活用：「Ver2までのプログラムの継続」は当然として，さらに「Ver2とVer3以降のプログラム間で相互呼び出し可能」，「オープン形式（例：XML）で周辺ツールとプログラミング交換が可能なこと」等に応えるものである。(4)試験および現地調整の支援強化：これは次の現場の声に応えるものである。それは「遠隔地のコントローラを，特別な機器を導入せず安全にモニタ，ソフト改造したい」，「機器の不動作要因や自動停止要因を検出し教えて欲しい」，「時系列信号を同期収集して解析したい」，「コントローラの試験機材がなくてもプログラム動作を把握したい」などである。