計装技術のニーズとシーズのギャップを探る

摘要

化学プロセス工業は現在の厳しい経済環境の中で，21世紀への生き残りをカさけた賎烈な経済競争にさらされており，既存プラントの生産性向上は至上の課題である。 一方で労働環境の変化，情報化·国際化の進展，地球環境問題への関心の高まりなど，社会環境も非常なスピードで変化しており，計装技術者が果たすべき責務もさらに大きく，広範囲になっている。三菱化学㈱水島事業所では，これまでアラーム削減，DCS操作頻度削減活動を切り口にしたプラント安定化，高度制御およびリアルタイム最適化によるプラント効率化を行い，大きな成果を上げてきたが，上記環境の中で究極の超安定運転プラントを目指す時，課題は未だ多く残っている。 この残された課題と，それを解決するための現状の技術シーズとのギャップについて討議した。 討議メンバーは実プラントの制御，システム，計装の設計，開発，導入および保全に携わらているエンジニアである。