製油所におけるシミュレータの活用－その狙いと評価

摘要

その後本シミュレータは，ハードウェアのサポート打ち切り，モデルソフトの陳腐化等の理由で有効に活用できない状態が暫く続いたが，第二流動接触分解装置の建設開始に合わせてシステムを㈱オメガシミュレーション訓練シミュレータ「オメガランド」に更新し，2007年6月，同装置を対象とした訓練シミュレータを，続いて2009年2月，第二常圧蒸留装置およびガス回収装置を対象とした訓練シミュレータを導入した。導入に際し国内外数社の製品を比較検討したが，最終的にオメガランドを選定した理由は以下の通りである。1）ユーザが開発に参画できるシステムであること。2）訓練環境を実機と同じマン·マシンインタフェースにできること。3）DCSソフトウェアの互換性があること。4）国内メーカによる保守対応が可能なこと。