岐路に立つプラント運転－その進路と可能性を考える(2)プラントデータ活用による運転改善：【ベンダ·ソリューション】イベント履歴とヒストリカルトレンドデータを活用したプラント制御性能改善提案

摘要

プロセス制御の現場においてはDCSをはじめとして，データ収集システム，運転支援システム，高度制御システムなどがWindows環境で動作するのが一般的となっている。これにより，エンジニアは自分の机上のPCを使って，いとも簡単に必要なプラント運転情報を取り出すことができるようになっている。しかし，収集されたプラント運転情報は多岐にわたり，かつ膨大であるために，有効利用されていない状況がしばしば見受けられる。 プラント運転情報は，プラントの運転上の問題点を解析し解決策を見つける上でまさに“宝の山”である。 プラント運転情報を帳票作成だけに使うのは“もったいない”の一言につきる。ここでは，プラント運転情報であるアラーム発生履歴やオペレータ操作履歴といったイベント履歴とヒストリカルトレンドデータを活用したプラント制御性能の改善方法を提案する。