線量マップ作成を容易にする携帯型放射線測定器

摘要

一方，現在ではさまざまな場所での放射線が計測され，各自治体のホームページ等で日々の空間線量データが示されるようになった。その作業に当たられている方々は大変な苦労をされていると聞いている。一日中外に出て，数分ごとに測定，記録を繰り返す必要があるため，「もう少し効率よく記録が取れるようにならないか」との要求が強かった。そこで，我々は，従来のPA-1000に通信機能を付加しデータロギングを可能とすることで，手作業による記録が不要となる環境放射線モニタ（以下PA-1100）を開発することにした（図1）。本稿では，「PA-1100」で実現可能となった応用例について紹介する。