モデルべース開発ツールによるプロセス制御系設計の着眼点

摘要

現在では開発効率化はもちろhのこと，車の電子制御が多様·詳細になるに従い，部署内での開発効率化にとどまらず，企業間におけるサプライチェーン全体で，企業間での擦り合わせ開発を，実機を用いずバーチャル·シミュレーションで行う手法に注目が集まっている。経済産業省ではそうした手法（MBD）をより高度化しようと「自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会」を設置し，効率化を進めている。また，開発時のみならず，運用時においても利用状況に並行してモデルを実行し，メンテナンス，不良予測までを行うDigital Twinが活用されている。一方，製造業においてもIndustry4.0に端を発する生産のIoT/スマート化により，より複雑な製造ライン構築の効率化が急務である。本論ではMBDのプロセスオートメーションにおける利用例として，欧州企業の薬品製造プラントへの応用例を中心に着眼点を示す。