水道施設にあけるOPCサーバを活用した広域的な遠隔監視の実現

摘要

本市の水道事業は，市町村合併と簡易水道事業との統合（上水道事業2認可事業，簡易水道事業26認可事業，飲料水供給施設等2施設）にともない，効率的な事業経営を実現するために水源転換および施設の統廃合を行う事業に取り組hだが，それでもなお約250施設の運転維持管理を行っている。その事業計画を検討していた平成20年頃には，新規に供用が開始される「島根県水道用水供給事業斐伊川水道受水に伴う拡張事業」，「簡易水道統合に伴う水源転換を中心とする施設の統廃合事業」および「設備機器の老朽化に伴う更新事業」と大規模な施設整備を実施する必要があったため，それに伴う計装設備と遠隔監視システムの更新および統合が大きな課題となっていた。その各課題を解決するために，多くのベンダからの提案と意見交換を基に「標準仕様化と汎用品の採用」，「自律分散構造と階層構造の構築」，「運用にアウトソーシングの導入」等を定めた標準調達仕様書を作成し実施した，システム構築の取り組みを紹介する。（写真1）