人体臟器の機能を画像化する--核医学診断装置

摘要

核医学検査は，ガンマ線を放出する放射性同位元素（RI）で標識（マキンク）した薬剤を体内に投与し，RIから発するガンマ線を測定するガンマカメラで薬の分布を捕え，更にデータ処理を施して画像化します。 薬は，臓器の機能を反映して集積しますので，血の巡りが良く，エネルギーの消費が多く，神経活動が活発であれば，薬の集積が多い場所となります。 Tと同様に，被検体の断層像を撮影する核医学装置をSPECT（Single Photon Emission CTの略,スぺクト）と言います。 機能診断を三次元（立体）で行えるので，現在では核医学検査の主流になっています。当社は，SPECT装置において高精度の測定を実現するために，データ収集と処理の開発に力を入れています。