新世代インターネットによるシルバーネットソサエティ実証実験

摘要

日本は高齢化社会を迎えており，地域活性化には高齢者の積極的な社会参加が必要な状況になってきている。 そして，IT（情報技術）時代の現在においては，情報機器の利用は不可欠であり，またその活用が新たなコミュニティの形成の機会を与えるなど地域の活性に寄与することが期待される。 このような状況を踏まえ，山梨県山梨市において，IPv6 (Internet Protocol version 6)技術を利用した地域コミュニティのネットワークの実証実験を山梨市，山梨大学，東芝の産官学連携で行った。 実験では，情報機器を利用したコミュニケーションのあり方や課題などを明確にするとともに，情報機器を介したコミュニティ形成過程についての知見と高齢者向け情報機器の方向性が得られた。