道路交通流シミュレータ

摘要

lTS（高度道路交通システム）関連のシステムは多くの場合大規模であり，その機能検証のために実際に車両走行試験を行うことは困難である。 そのため，交通流シミュレータを利用することが多いが，従来のシミュレータは交通流を連続的な流体として取り扱うマクロシミュレ一夕が主であり，個々の車両の挙動をシミュレーションするには不向きであった。 東芝では，大規模交通システムの研究·開発のための基盤技術として，分子動力学を応用し，車両一台一台の挙動を模擬するミクロ交通流シミュレータの開発を行っている。 ミクロ交通流シミュレータは，突発事象などの不連続な現象を想定した道路システムの開発や検証などへ適用が可能である。