車載用半導体の技術動向と自動車の環境性向上，安全化，及び情報化へ向けた東芝の取組み

摘要

近年，環境や安全への意識の高まりと情報化の進展に伴い，自動車の電子化及び電動化が急速に進hでいる。こうしたなか，環境面ではハイブリッド電気自動車（HEV）や電気自動車（EV）などモータ駆動方式の利用拡大や，電子制御の進化による内燃機関の更なる改善，安全面ではパッシブセーフティから運転支援システム，更に自動運転へと向かう運転支援·制御技術の進化また情報化の面では車内における情報アクセスの快適性の向上などを加速させる技術が求められている。こうしたニーズに応えるため，車載用半導体の需要は急増している。東芝は，30年以上にわたる車載用半導体への取組みを通じて，機能安全技術，車載環境技術，及び品質·信頼性向上技術を蓄積してきた。これらに加え，産業用システムや，家電，デジタル機器といった様々な分野で培った画像認識や高周波IC，制御，セキュリティなどの技術を取り入れ，サステナブルな自動車社会と交通事故ゼロ化の実現に向けて車載用半導体を進化させ続けている。