組込み機器向けメッセージEXI技術

摘要

スマートグリッドやスマートコミュニティにおいて，多様な組込み機器はサービスやシステムを構築するうえで重要な役割を果たもこれらを統合制御するためには，システム全体で多様性を許容しつつ，一貫性のあるデータモデルを用いる必要がある。東芝は，XML（Extensible Markup Language）の標準バイナリ表現であるEXI（Efficient XML Interchange）の特性を用い，組込み機器向けに最適化したメッセージ処理用EXI技術（XML-Less EXI技術）を開発した。実際に組込み機器が利用される環境下でのEXI利用に関する標準化活動を行うとともに，家電製品を模した評価環境に実装して動作検証を行った。家電製品のように計算機資源に制約がある機器に汎用性の高いプロトコルを用いても，必要とする資源を低減できるため，スマートグリッドやスマートコミュニティなどで利用されるサービスやシステムに容易に接続できるようになる。