低コストで安定したスマートグリッド通信を実現するスマートメータ用無線メッシュネットワーク通信ユニット

摘要

近年，スマートグリッドの実現を目指した取組みが全世界で行われている。スマートグリッドでは，ICT（情報通信技術）網と電力網を連携させて電力綱を信頼性高く効率的に運用するためのキーデバイスとして，スマートメータが重要な機器となる。東芝は，スマートメータをICT綱に接続するための無線メッシュネットワーク通信ユニットを開発した。この通信ユニットにより，スマートメータが無線メッシュネットワークを形成し，低コストでデータ収集を行うことができるようになる。この通信ユニットには，国際標準化組織IETF（Internet Engineering Task Force）のRPL（IPv6（internet Protocol version 6）Routing Protocol for Low-Power and Lossy Networks）を採用し，新たに開発した最適経路選択アルゴリズムを搭載した。当社の事業所内でフィールド試験を行い，数千台を超えるスマートメータを持つネットワークに対しても，安定したデータ通信能力を持つことを実証した。