超低消費電力無線ウェイクアップICを使ったネットワーク機器の遠隔電源制御

摘要

これまでリモコン操作を実現するため，機器の電源は完全に切ることができず待機電力削減と利便性の両立が困難であった。東芝は，遠隔電源制御と待機電力の削減を両立させるため，無線を介した制御信号を15μAというわずかな消費電流で待ち受ける無線ウェイクアップICを開発した。このICを家庭内コンテンツ共有システムのネットワーク機器に適用し，他の機器からの無線による処理要求に応じて電源を制御することで，待機電力を約30％削減した。また，このシステムを他の無線LAN機器や電波を出す家電機器が存在する環境で使用し，共存できることを確認した。