「豊洲IHIビル」への移転と業務改革

摘要

2006年1月31日，東京都江東区豊洲三丁目に「豊洲IHIビル」が竣工した（第1図）．「豊洲IHIビル」の建築に当たっては，当社（IHI）がプロジェクトマネージャとなり，三菱地所グループによるプロジェクトマネジメント支援のもとで，株式会社日建設計，株式会社久米設計、株式会社松田平田設計，株式会社佐藤総合計画のJVによる設計監理、そして，清水建設株式会社，株式会社大林組，株式会社奥村組のJVで施工された．「豊洲IHIビル」は，ITとエネルギーシステムを2本柱としたビルで，新しい試みとしてIM270（都市ガス用超低NO_x·高効率ガスタービン）によるエネルギーシステムを採用し，電力と熱の地域供給を行っている．本システムにはガスタービン，排熱ボイラ，蒸気ボイラ，吸収式冷凍徽氷蓄熱システム，冷却塔などのIHIグループの製品が使われている．このほかにも，本ビルには建設機械のタワークレーンはもとより，ハイプリット街灯、オゾン脱臭装置，駐車場などのIHIグループの製品が使われている。