自治体によるため池調査の意義と課題-島根県平田市での取組みを例として

摘要

地域に多くのため池を抱える自治体は決して少なくないだろう。 かつては農業用水の貴重な貯水池として利用されてきたため地も，潅漑設備の発達や作付面積の減少により，利用されず放置されたままの池も増えている。 このまま放置すれば堤が崩れて水が漏れ出す可能性もある。 あるいは，子どもの遊び場としてはとても危険であるため，管理者以外だれも立ち入ることのできないため池もある。 利用価値のなくなったため池は自治体にとって単にやっかいなものなのだろうか。