冷え症自覚者の寒冷血管反応に対する鋭利激の影響

摘要

【目的】冷え症自覚者と非自覚者において、冷水負荷による寒冷血管反応の差異を調査し、鍼刺激による反応性への影響を検討する。 【方法】本学学生ボランティア14名（男性7名、女性7名、19－24歳）を対象に坂口による「冷え症調査問診票：寺澤変法」を用いて冷え症自覚者11名と非自覚者3名に分類した。 室温25±10c、湿度50±10％の条件下で、サーモグラフィーを用いて左右下肢表面の皮膚温度を、、安静仰臥15分後、冷水負荷直後、負荷10分後、20分後、30分後に測定した。 冷水負荷は汲み置き水道水（23±20c）に左下腿の下1/3を5分間浸けさせた。 なお、サーモグラフィーの測定部位は、左足部の第一·二中足骨底間の前（太衝穴）とした。 実験は同一被験者に対し、異なる日程にて対照測定と鍼刺激測定を行い、測定の順序はランダムにクロスオーバーさせた。 鍼刺激は冷水負荷直後にステンレス製30mm16号鍼を用いて、速やかに左足三里穴および左太鈴穴に10分間の置鍼術を行った。