経穴位置決定の基準例えば大権について脊柱の解剖学的特性特に頚部を中心として

摘要

椎骨は椎体間に椎間円板を挟hで上下に連なり脊柱を形成し、前後から見るとほとhど直線状を呈するが、側面からでは頚部と腰部では前方に、胸部と仙骨部では後方に攣曲している。 椎骨は第1頚椎～仙骨までの間は椎間関節により連結され、さらに胸椎は肋骨と肋椎関節を形成することにより胸骨を含めて胸郭を形成する。 このため第1～第10胸椎までの関節可動域は頚椎や腰椎に比べて遥かに小さくなり、第5腰椎と仙骨間は最も可動性が大きくなる。第11、12胸椎は肋横突関節がなく、椎体の肋骨裔も1対しかないため屈伸運動の可動域は広くなり、第1頚椎と後頭骨は環椎後頭関節により頭蓋全体を載せ、これらは環軸関節により回旋する。 また、椎骨全体は前縦靭帯後縦靭帯や項靭帯麻上靭帯などの縦走するベルト状の靭帯により全体が繋ぎとめられ、上下の椎骨は林間靭帯 ず嵘z帯などの靭帯が張ることにより椎骨の連結は補強される。