卷頭言

摘要

21世紀を迎えてから早くも5分の1世紀が経とうとし，改元して令和の時代を迎えてから 半年以上が過ぎました.この間，本邦における製薬医学に関する環境は目まぐるしく変化 し続けてきました.一昔前には数少なかった国際共同治験は，今ではデフォルトとして当 たり前のように施行され，現在では如何に計画段階で日本のニーズや日本の施設，症例数 をその中に確保するかということが問題となっており，また，少し前まで，日本で独自のル一 ルで行われていた臨床研究が国際的な基準で施行される準備が整いつつあります.本邦では， 一部の外資系製薬会社にしか存在しなかったメディカルアフェアーズ，メディカルサイェ ンスリエゾンが，今では多くの内資系製薬会社も所持するようになり，それらの重要性や知名度も飛躍的に向上してきています.