ロボット芝刈機

摘要

芝刈作業で使用する機械については，狭いエリアであれば手押し式芝刈機で十分である。しかしながら一定以上の広さになると，エンジン搭載の歩行型ロータリ式芝刈機や乗用ロータリ式芝刈機で芝刈作業を行い，刈残し部分を刈払機やトリマーなどで仕上げ作業を行うこととなる。その作業には当然，人が機械を扱うということから発生する怪我のリスク，騒音，コストというものがかかってくることは避けられない。その解決方法のひとつとしてバスクバーナ社は，世界で最初のロボット芝刈機を市場導入した。バスクバーナ社は，1995-99年に最初のソーラー式ロボット芝刈機および第1世代の自動ロボット芝刈機の実用化に成功し，第2世代，第3世代と進化を遂げて実用化してきた。これらは，数少ない屋外用で実用化されている全自動芝刈ロボットである。今回は実用化したAutomower（オートモア）330Xを紹介する（図1，表1）。