摩擦三段式精米機「ミルコンボ」

摘要

サタケは，人類の三大主食である「米」「麦」「とうもろこし」を中心に，食品全般に関わる加工機械および食品の製造販売などを行っている。中でも核となるのは，創業以来積み上げてきた米の加工技術であり，現在では穀物乾燥調製施設や精米ブラントなど，収穫·調製加工·精米の全工程で使用される機械·設備を生産し，国内はもとより世界約150か国に供給している。近年では，お米の年間消費量の減少や気候温暖化による生育への影響などの変化に対して，生産量と消費量の拡大，嗜好変化に対応すベく，農業機械開発に取り組hできた。このような中，新しい精米機として2016年6月に摩擦三段式精米機「ミルコンボ」（図1)(表1)を販売開始した。この精米機は，近年のお米の変化に対応できる摩擦式の精白室を三室備え，精米圧力を分散させることで削りすぎることなく，玄米から糠を取り除き，粒感のあるお米に仕上げることができる。本編では，この精米機の開発に取り組hだ内容を紹介する。