自動運転農機SMART PILOTシリーズの開発

摘要

日本の農業環境は，1995年に約400万人いた農業就農人口は2015年には約200万人と半減している。65歳以上の割合は20年間で増加を続けており，人手不足，高齢化が進hでいることがわかる。一方，認定農業者数は1995年の約2万経営体から2015年の23万8千経営体に，うち法人の数も2015年は，1万9千経営体となって，担い手農家の数が増加を続けていることがわかる（図1）。少ない農業生産者で食料需要に対応していかなければならない課題，高齢化の課題，担い手農家の要望に対してヤンマーは技術で提案すべく，自動運転技術を搭載したSMART PILOTシリーズ（以下，SMART PILOT）の開発を行った。本稿ではSMART PILOTのこれまで発売したオートトラクタ·ロボットトラクタ·オート田植機の3機種を紹介する（図2）。