GE社製ワークステーション（Advantage Workstation 4.3）で心臓データをカラー解析する

摘要

心臓CTにおけるカラー解析は、Gray－scaleのCT画像から特に冠動脈プラーク解析に必要なCT値を鑑別しやすくすることで性状評価のための情報を客観的に容易に示すものである。 その概念をわれわれはPlaque Mapと称したが、現在では類似の方法は各社ワークステーションに搭載されている。 2008年に産業開発機構社（映像情報メディカル）から出版された「心臓血管画像MOOK」でも、同一症例で異なるワークステーション解析で、カラー解析がどのように違って見えるかについて示している。 しかし著者の方法が各総説などで紹介しているPlaque Mapのオリジナルの色と各社のカラースケールは異なるので、実際自施設のワークステーションを試してみて、ややとまどいのある方も多いに違いない。 施設の機器についてのカラー解析についての問い合わせも少なくなく、かつてSiemens社のカラー解析にっいても、著者らは有効なカラー解析の方法について紹介した。 本稿ではGEのAdvantage Workstation 4.3以降での、カラースケールを利用したプラーク解析や心筋の解析といった利用法について述べる。