損傷検知·形状回復能力を有する知的ハニカムサンドイッチパネルの構築--続報：衝撃損傷の動的検知と力学的特性回復

摘要

ハニカムサンドイッチパネルはFig．1に示すように，比較的厚いハニカム状の軽量コアを高弾性·高強度の薄い表皮で挟み，構造効率を上げたもので，高い比曲げ剛性を持つ．したがって，航空宇宙分野をはじめとした軽量化の要求される構造物に広く使用されている1，2）．しかしサンドイッチパネルは面外方向の荷重に弱く，工具の落下や異物の衝突等によって衝撃損傷が発生したり，疲労荷重や極度の温度変化による表皮とコアの剥がれ，つまりデイボンディング損傷が発生する可能性があり，これらはパネルの曲げ剛性や面内圧縮強度の低下を引き起こす．そこで著者らは，光ファイバセンサの一種であるfiberBragggrating（FBG）センサを接着層に埋め込むことで，それらの損傷をリアルタイムで検出し，さらにハニカムコア白休を形状記憶合金（SMA：shape memory alloys）で作製することで，コアのクラッシュを容易に修復させることのできる，知的ハニカムサンドイッチパネルの構築を試みてきた．