フロアの広いゆったりとした切羽の岩手砕石㈱達曽部工場

摘要

2002年の暮れもおしつまった12月18～20日に、2泊3日の旅程で、岩手県の岩手砕石と福島県の八溝砕石を訪問し、砕石産業が今後、鉱災防の諸活動に参加するにあたっての課題と、砕石産業の安全·衛生について訪問調査を行った。18日は、八戸まで延伸したばかりの東北新幹線の新特急「はやて」に乗車し、夕刻、東京から盛岡までを移動した。今回の訪問調査の参加者は、執筆者2名の他、東北鉱業会常務理事の阿部孝夫氏と鉱災防監事の山田利直氏であった。 東北新幹線が大宮から盛岡まで開通したのは、20年前の1982年6月のことであったが、この日の降車駅である盛岡駅とそこからのびる開運橋までの人通りは、19時を過ぎたばかりというのにいささか寂しいものがあった。 執筆者の一人には、20年前の東北新幹線開通時のEnthusiasmがまだ残っているだけに、現状の厳しさを新たにした（東京だけが聖域？ のごとく不況を忘れさせるものがあるが）。 しかし、翌朝、目にした北上川の流れと雪を抱いた岩手山の勇姿は時代を超越したものがあり、19日の調査に出発した。