学生達の資源，環境観の変遷から思う--教職30年を振り返って

摘要

多くの方が寄せてくださった信頼とご支援のお陰で，私は4種類（専門課程2個所，数養部法·文·経·理工2個所，放送大学面接授業2個所）の大学で専任教授あるいは非常勤講師を務めることが出来た。それぞれのところで，定年になる度に移ったのである。各大学の学風，構成，学生の特色は現代日本の社会構成を反映しており，日本という囲を考える参考となる。多くの同僚教授が云われていることであるが，最近の学生気質はめまぐるしく変わっている。この急テンポな変選の中で，学生達が地球資源や環境の問題に関してどのような見方をしているか，またその感じ方がどのように変化しているかと云うことに焦点を当てて考えてみよう。拙文が我々資源や環境に直面している者は，専門の面で社会に接する時，どのようなことに力点を置かなければならないかについて考えることに繋がれば幸いである。