Mineralization of the Hidden Valley Au-Ag deposits in the Wau district, Papua New Guinea （修士論文）

摘要

パプアニューギニアのHidden Valley 鉱床はMorobe造山帯に胚胎し，Wau鉱床の南西1.5kmに位置する中新世の構造規制型の金銀鉱脈である。 最近発見された鉱床で2005年から本格的に稼行される予定である。 基本的な地質調査や生成年代，鉱物記載などはなされてきたが，本研究ではさらに詳細に鉱床を記載し成因を考察した。 当鉱床は花崗閃緑岩中の浅熱水性鉱脈で，Hidden Valley鉱体とKaverioi鉱体からなる。 鉱脈中の氷長石を使ってK-Ar年代を求めたところ，前者は約400万年前を示すのに対し，後者は約310万年前を示す。 鉱脈の発達状況から考えると，金銀鉱化作用が約100万年の休止期間があった可能性が高い。