ユウロピウムの酸化反応を用いるパーオキシダーゼ活性の時間分解蛍光測定

摘要

講演者らは蛍光寿命の長い蛍光性希土類錯体をラベルとして時間分解測定すると、共存物のバックグラウンド蛍光が除去できるため、血清などの複雑なマトリックスを持つ生体試料中のラベルされた特定の蛋白質や核酸を高感度で測定できることを示してきた。今日のバイオテクノロジーでは蛍光物質だけではなくHRP（horse radishperoxidase）のような酵素が検出用ラベルとして広く用いられ、酵素反応で生じる基質酸化物の吸光や蛍光を測定することによりシグナルの増幅を図っでいる。