ポンプ車と圧送コンクリート品質と安全，コストのつり合いはとれるのか

摘要

1965年境から建設現場にコンクリートポンプ車が登場して今ではかけがえのないものになっている。その頃からすると高層化·高強度化が進み，圧送する箇所やコンクリート性質は確実に変化してきている。また，圧送するコンクリートも大容量となり，近隣問題などの作業時間の制約を受けて，当時の歩掛かりも大きく変化している。さらに，実務による契約も総合建設会社から分業化が進み，生コン工場，ポンプ圧送業者および打込み業者へと役割と責任が分かれていってしまった。 このような状況に変化する中で，ポンプ圧送の品質と安全，コストのつり合いについて考えてみた。