観光ナガサキを支える“道守”養成ユニット～地方インフラの長寿命化実現へ向けて～

摘要

高度経済成長期に建設された膨大な量のインフラの老朽化が急速に進行し，笹子トンネル天井板落下のような事故も発生している。老朽化災害の発生を加速させる理由として，①効果的·効率的な検査法がない，②維持管理技術者不足，③自治体（特に市町村）の予算不足，などが挙げられる。将来は，少子高齢，人口減少に伴う自治体の財政難，技術職貞の不足はこれまで以上に深刻な問題になり，維持管理手法の抜本的なイノベーションが不可欠である。そのための解決策として，地域住民の協力を得るとともに，最新情報技術を利活用するしかないと考える。本稿では前者の取組を主として紹介するが，最後に後者についても長崎大学の取組みを紹介したい。