特集「西日本の海水科学研究（8）」海洋深層水飲料の健康維持増進効果＝腸内環境への影響＝

摘要

国が最初に海洋深層水の資源性に着目したのは温度差発電によるエネルギー分野への利用であった．1986年に科学技術庁が“アクアマリン計画”として「海洋深層水資源の有効利用技術の開発に関する研究」を立ち上げ，国内初（世界で3番目）の陸上海洋深層水取水施設が1989年に高知県室戸市に設置された．それ以降，室戸海洋深層水研究所を中心に地域の民間企業と共に海洋深層水資源の利活用および事業展開が行われている．