微細気泡による水産生食品の安全性確保に関する研究～気泡サイズとマガキのノロウイルスおよび細菌感染防除効果～

摘要

微細気泡は，その特性のため，種々の分野で利活用が模索されている．水産関連分野でも，水族生物の生理活性向上，免疫増強，品質向上等の目的で利用が進められており，一定の正効果が得られている．マガキのノロウイルス汚染は冬季における大きな問題となっているが，安全な処理法は確立されていない．過去に，マイクロバブルオゾンを用いたマガキのノロウイルスおよび細菌除去について検討を行ってきたが，今軌使用する微細気泡のサイズにより，病原体除去率が大きく異なることが分かったので，その結果を報告する．