電子線グラフト重合法によるイオン交換膜の開発（第2報）-電子線グラフト重合法におけるラジカル挙動の評価－

摘要

我々はこれまで，次世代のイオン効剣莫の製造法として，電子線グラフト重合法に着目し，ポリエチレンフィルムを基材として用いる製塩用イオン交換膜の作製法を開発した．得られたイオン刻剣莫は濃縮性能および機械的強度ともに市販のイオン交換膜と比較して優れており，引き続き工業化を前提とした試験を実施している．電子線グラフト重合法では，電子線照射により生成するラジカルを重合開女餅化して利用している．生成したラジカルは大気中で失活しやすいため，工業化においてその挙動を明らかにする必要がある．本研究では，電子線照射によってポリエチレンフィルムに生成するラジカルについて，グラフト重合に与える影響を検討した．また，大気中におけるラジカルの挙動についても評価したので報告する．