トヨタ生産／物流方式の着眼点と現場改善への基本的考え －「ムダ」の発見·排除で原価低減,利益拡大へ

摘要

本特集の編成に向け，編集部はトヨタグループ本家である豊田自動織機·トヨタL＆Fカスタマーズセンターの協力を得て，トヨタ自動車·物流企画部の林郁雄主査と同カスタマーズセンターの梅原茂センター長に話を聞いた上，トヨタ生産方式導入事例として日本郵便のキーマン·現場まで一連の取材を敢行した。林主査は，張富士夫会長の直命を受け異業種各社に対するトヨタ生産方式等入指導に全国を飛び回ってコンサルティングを担当，最近では郵便事業（株）（旧·日本郵政公社）への指導についても責任者を務めている。ここではまず特集の前段として，「トヨタ生産方式」の基本的な着眼点と改善への考え方について，「物流方式」への応用を念頭に，林·梅原両氏の話をもとに解説することにしたい。