もう一度基礎から学ぶ·WMS痛快講座(1)：WMSの誕生と日本市場への移入;その経緯と背景

摘要

近年，経営戦略におけるSCM (Supply Chain Management)改革の機軸として，ロジスティクスに対する経営者の関心が高まっている。 良い製品を，早く，安く作ること，そしてそれらを効率よく販売することだけでは競合先との差別化が困難な時代である。 しかも競合は既存の実在相手のみならず，インターネットを駆使する新興企業や海外の強豪だ。 従来の物流管理にとどまらず，経営者がロジスティクスやサプライチェーンに関心を持つ最大の理由は，ロジスティクス改革がコスト削減だけでなく，既存の製品品質やブランド力，コストカに「相乗効果」を与える「プロセスの優位性」を得ることができるからだ。 グローバル化が進み，インターネットの普及した現代では「プロセスの優位性」を持つ企業のみが競争を勝ち抜くことができる。