MIBG心筋シンチによる慢性心不全患者における突然死の予測

摘要

MIBG心筋シン千は慢性心不全(CHF)患者における予後の予測に有用である。今回、突然死に着目してその有用性を種々の観点から検討した。(1) CHF患者における突然死予測対象は当センタ一の心不全外来に通院中でLVEF40 %以下の軽度?中等度のCHF患者連続106 例である。この患者をMIBG washout rate(WR)により2群：異常群(WR227%)と正常群（く 27%)に分けて心不全外来で経過観察したところ、平均観察期間65 ± 31力月間に18例が突然死した。異常WR 群では正常WR群に比し有意に突然死のリスクが高かった。よってWRは軽度?中等度慢性心不全患者の突然死発症予測に有用であることがわかった。(2) CHF患者における突然死予測：他の検査との比較