~(99m)Tc tetrofosmin SPECTによる左房筋の描出と心エコー図検査所見との対比

摘要

体表面心エコー図検査で左房拡大を認める19例に，~(99m)Tc tetrofbsmin（Tf）心筋イメージングを施行し，心房へのTfの集積の有無と程度を視覚的に評価した．また左房心筋のROIの平均最大カウント（LA）と，左重心筋のROIの平均最大カウント（LV）の比（LA/V）を求めて，心エコー図検査より得られた左心房に関する諸指標との関連を検討した．プラナー像では，12例で左房描出が可能であった?LA/LVは，体表面および経食道心エコー図検査で得られた左房面積と正相関を認めた（おのおのr＝0．88，0．91）．関心術後や胸郭の変形のために体表面心エコー図検査で左房の描出困難な例や，経食道心エコー図検査が施行できない例では，Tf SPECTは左房負荷の評価法として有用である．