エカベトNa顆粒66．7％「サワイ」の健康成人における薬力学的試験

摘要

エカベトナトリウムは抗潰瘍作用を有するテルペン系化合物であり，胃粘膜障害部の被覆保護（バリアー）作用や抗ペプシン作用に加え，消化性潰瘍や胃炎との関連性が指摘されているHelicobacter pyloriに対し，ウレアーゼ阻害作用を伴う殺菌作用も有することが確認されている。 それらの効果により，臨床においては胃炎および胃潰瘍などの治療に用いられている。 エカベトNa顆粒66．7％「サワイ」は，1g中にエカベトナトリウムとして0．667gを含有する顆粒剤であり，先発医薬品であるガストローム顆粒66．7％と同一有効成分を同量含有するジェネリック医薬品として沢井製薬株式会社にて開発された。