リハビリテーション医療領域における慢性疼痛に対するマレイン酸フルボキサミンの効果

摘要

リハビリテーション（リハ）医療は障害に対するアプローチを行う医療分野で，理学療法·作業療法などを通じて治療を進める。 しかし，頑固な疼痛のためリハ治療困難な患者，あるいはリハ終了後，疼痛に悩み生活の質（QOL）を低下させる患者も存在する。 これらの疼痛に対する治療薬は多種存在するが，特効薬はなく治療困難であることが多い。 一般に疼痛に対する治療は三環系の抗うつ剤が投与されてきたが副作用もあり使用が制限される。 一方，選択的セロトニン再取込み問害剤（selective serotonin reuptake inhibitor；SSRI）はわが国でも1999年からうつ，うつ状態に臨床応用されて，慢性疼痛に対する効果も明らかとなった。