慢性動脈閉塞症に対する注射用プロスタンデイン~R20（アルプロスタジルアルファデクス）の安全性と有効性

摘要

近年の急速な高齢化　食生活や生活様式の欧米化により，閉塞性動脈硬化症（ASO）など慢性動脈閉塞症（以下，本疾患）の患者が増加している。注射用プロスタンデイン~R20（以下，「本剤」と記す）は，動脈内投与においては「慢性動脈閉塞症（バージヤー病,閉塞性動脈硬化症）における四肢潰瘍ならびに安静時痺痛の改善」，また，静脈内投与においては「1．振動病における末梢血行障害に伴う自覚症状の改善ならびに末梢循環·神経·運動機能障害の回復　2．血行再建術後の血流維持　3．動脈内投与が不適と判断される慢性動脈閉塞症（バージヤー病，閉塞性動脈硬化症）における四肢潰瘍ならびに安静時疼痛の改善　4．動脈管依存性先天性心疾患における動脈管の開存」に対する適応を有する薬剤として広く注目され，その安全性，有効性について一定の評価が得られている。