再発小細胞肺癌（sensitive relapse and refractory relapse）

摘要

小細胞肺癌（SCLC：small-cell lung cancer）では，初回治療で奏効が得られても大部分の患者で再発/増悪する．全身状態が維持されている患者では二次治療が検討されるが，初回治療と比較して化学療法に対する反応は悪い．二次治療の効果を予測する上で，（1）初回治療の効果，（2）初回治療終了後から再発/増悪までの期間が重要となる．初回治療が奏効し，初回治療から再発までの期間が長い患者（sensitive relapse）では，二次治療の効果が期待されるが，初回治療が奏効していない，もしくは奏効したが初回治療から再発までの期間が短い患者（refractory relapse）では二次治療の効果が低く，予後不良である．