PISP，BLNARが検出された小児副鼻腔炎に　セフテラムピポキシル（トミロン）が有効であった1例

摘要

小児副鼻腔炎では，主な起炎菌である肺炎球菌やインフルエンザ菌の耐性化が進み，症状の遷延する例も多く，適切な抗菌薬の選択が望まれる。 今回，セフテラムピボキシル（以下CFTM－PIと略；トミロン）が有効であった小児急性副鼻腔炎の遷延化例を経験したので，治療方法·薬物選択に関する若干の考察を加え報告する。