気の排出と発汗 その7　精神障害と発汗 康雄什医ぢT C疾病樺成

摘要

日常よく使われる言いまわしとして、「冷や汗をかく思い」「手に汗を握る」など、汗のかき方で精神状態を表すような言葉が存在する。 現代生理学ではこの時の汗は、緊張、羞恥、恐怖などの精神的動揺の結果として理解されているようである。 しかし「気」の概念をもった東洋医学の立場からすると、この種の発汗は、「余剰の気」を排出することにより精神的動揺をもたらすような嫌悪刺激から、生体を救うべく引き起こされた反応として捉えることができる。