妊娠中期の早産予防戦略を指向した，妊娠32週末満の単胎早産2，500例におけるcase control study

摘要

わが国の新生児死亡率は世界最高水準にあり，周産期医療レベルは海外から高い評価を受けている．それでも，早産児の予後は十分とはいえず，とりわけ予後不良児が多くみられる1，000g未満の超低出生体重児は，近年増加しており，周産期医療上の課題となっている．この超低出生体重児の増加は，とりもなおさず妊娠中期の早産の増加を反映しており，妊娠中期早産の早期診断と予防·治療法の確立が急務となっている．